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モザイクやぼかしは復元される?安全に消す手順

モザイクやぼかしが「復元された」と言われる事例の多くは、加工そのものが外れたわけではありません。何が起きているのかを整理し、写真の個人情報を戻せない形で消すための手順をまとめました。

公開読了目安 約4分

この記事の要点

  • 「復元された」の多くは加工が画像に焼き込まれていない事例
  • 元ファイルや別サイズの画像が残っていると加工前が見られる
  • 弱いモザイクは文字の推測を許すことがある
  • 確実に消したい情報は黒塗りにして書き出す
  • 保存後の画像を自分で拡大し、読めないことを確かめる
目次

「モザイクは復元できる」という話を見ると、自分の投稿した写真も戻せるのではと不安になります。 結論から言うと、加工が画像そのものに焼き込まれていれば、失われた画素は基本的に戻りません。

一方で「復元された」と話題になる事例は実際にあります。 その多くは加工が外れたのではなく、加工前の情報がどこかに残っていたケースです。

「復元された」と言われる 3 つのパターン

事例を並べると、原因は次の 3 つに分かれます。

パターン何が起きているか危険度
加工が焼き込まれていない文書ファイルの黒い四角が図形のまま重なっている高い
元の画像が別の場所に残る元ファイル・クラウドの自動保存・SNS の別サイズ高い
加工が弱い粗いモザイクから文字や数字を推測される中くらい

上の 2 つは、加工の強さをいくら上げても防げません。 保存の仕方と後始末の問題だからです。

図形を重ねただけでは消えていない

文書作成ソフトやプレゼンソフトで、隠したい場所に黒い四角を置く方法があります。 画面の上では隠れて見えますが、元の文字や写真はファイルの中に残ったままです。

受け取った側が図形をずらせば、下の内容がそのまま出てきます。 PDF に書き出しても、下の要素が消えずに残る形式があります。

安全なのは、加工した状態を画像として書き出すことです。 画像に変換した時点で、隠された部分の画素は塗りつぶした色に置き換わります。

元ファイルが残っていると意味がない

加工した画像を投稿しても、元の写真がどこかに残っていれば話は変わります。 よくあるのは次の 3 つです。

  • 加工前の写真がカメラロールやクラウドに自動保存されている
  • 先に加工なしで投稿し、あとから差し替えた
  • サムネイルやプレビュー用の別サイズが残っている

とくに 2 つ目は取り返しがつきません。 一度公開した画像は、短時間でも保存され得ると考えてください。

投稿を差し替えるより、元の投稿を消してから加工版を出し直すほうが安全です。 加工前のファイルも、共有フォルダに置いたままにしないでください。

ここまでは加工の外側の話です。 続いて、加工そのものの強さを見ていきます。

弱い加工は「推測」で読まれる

モザイクは、決まった大きさの区画を平均色で塗りつぶす加工です。 区画が細かいほど元の形が残るため、文字の輪郭が推測できてしまいます。

数字やナンバープレートのように、取り得るパターンが限られた情報は特に危険です。 候補が少ないので、ぼんやりした形からでも絞り込まれます。

ぼかしも同じです。 半径が小さいと、色の分布から元の文字列を推測される余地が残ります。

3 つの加工方法の仕組みと見た目の違いはぼかし・モザイク・黒塗りの違いで詳しく整理しています。

戻せない形で消すための手順

住所・氏名・電話番号・ナンバープレートのように、確実に隠したい情報があるとします。 その場合は次の順で作業してください。

  1. 隠す範囲を、はみ出すくらい広めに選ぶ
  2. ぼかしやモザイクではなく黒塗りを選ぶ
  3. 加工した状態で画像として保存する
  4. 保存した画像を開き、拡大して読めないことを自分で確かめる
  5. 元の写真を共有フォルダや公開先から片づける

4 番目を飛ばさないでください。 加工の設定を間違えていても、保存した画像を見れば気づけます。

顔・ナンバーぼかしツールは、この手順をブラウザの中だけで進められます。 画像をサーバーへ送らないので、加工前の写真が外部に置かれることもありません。

「復元アプリ」に期待しないほうがよい理由

モザイクを外すと称するアプリやサービスもあります。 ただし焼き込まれた加工から元の画素が返ってくるわけではありません。

行われているのは、周りの情報からそれらしい絵を作り直す処理です。 出てきた顔や文字が本物である保証はどこにもありません。

自分の写真を戻したい場合も同じです。 加工前のファイルを探すほうが確実で、無関係な画像を作り出す道具に頼る理由はありません。

投稿前に確かめること

最後に、公開する直前の確認をまとめます。

  • 隠した部分が画像として焼き込まれているか
  • 加工した画像を拡大して、文字が読めないか
  • 元の写真を先に公開していないか
  • 写真に位置情報が残っていないか

位置情報については写真のEXIF・位置情報のリスクで扱っています。 写真そのものに何が写り込みやすいかはSNS投稿前のチェックにまとめました。

まとめ

焼き込まれた加工は、基本的に元に戻せません。 問題になるのは、加工が図形のまま残っている場合と、加工前のファイルが残っている場合です。

確実に隠したい情報は黒塗りを選び、保存した画像を自分の目で確かめてください。 その 1 手間があれば、「復元されるかもしれない」という不安の大半は消えます。

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