PDFコピペで文字が崩れる6つの症状と直し方
PDFからコピーした文章が崩れる原因は1つではありません。改行・余分なスペース・ハイフン・濁点・段組み・文字化けの6症状を見分ける手がかりと、貼り付け先で直せるもの・元のPDFが要るものを整理しました。
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この記事の要点
- 崩れ方は6種類あり原因も直し方も違う
- 改行とスペースの崩れは貼り付け先で直せる
- 濁点のずれは見た目で気づきにくい
- 段組みの混線は元のPDFに戻るしかない
- 記号の羅列は改行整形では直らない
目次
PDFからコピーした文章の崩れ方は、1種類ではありません。 原因が違えば直し方も違うので、まず「どの崩れ方か」を見分けるのが近道です。
この記事では6つの症状を並べ、それぞれの見分け方と直し方を整理します。 貼り付け先のテキストだけで直るものと、元のPDFに戻らないと直らないものの線引きも示します。
まず「どの崩れ方か」を切り分ける
貼り付けた文章を見て、次のどれに当てはまるかを確かめてください。 複数が同時に起きていることもよくあります。
| 症状 | 見た目の手がかり | 貼り付け先だけで直るか |
|---|---|---|
| 1. 文の途中で改行 | 1文が2〜3行に割れている | 直る |
| 2. 余分なスペース | 文字と文字の間が不自然に空く | 直る |
| 3. ハイフンで単語が割れる | 行末が - で終わる英単語 | 直る |
| 4. 濁点がずれる | 「が」が「か」+点に見える | 直る |
| 5. 段組みが混ざる | 左右の段の文が交互に並ぶ | 直らない |
| 6. 記号の羅列になる | 見慣れない漢字や ? が並ぶ | 別の手当てが要る |
1〜4 はテキストの側で機械的に直せます。 5 は文の順番そのものが失われ、6 は文字が読めなくなっているので、改行の整形では戻りません。
症状1: 文の途中で改行が入る
いちばん多い崩れ方です。 PDFは「紙のどこに何を置くか」を持つ形式なので、行が変わる位置は紙面の幅で決まります。
つまり増えた改行の大半は、文の意味を持たない折り返しです。 段落の切れ目や箇条書きの改行と混ざっているので、一律に全部消すと段落までつぶれます。
折り返しだけを消したいときは改行整形ツールに貼り付けてください。 改行そのものを全部消したい場合や、消し方を手作業で選びたい場合は改行を消す3つの方法で比較しています。
症状2: 文字と文字の間に余計なスペースが入る
「本 サ ー ビ ス」のように、1文字ごとに空白が入ることがあります。 文字送りを空白で表現しているPDFで起こり、日本語の文章ほど目立ちます。
行頭の字下げが全角スペースやタブで入ってくるケースも同じ仲間です。 どちらも空白の削除で直りますが、英文では単語の区切りまで消えるので注意してください。
症状3: 英単語がハイフンで割れている
英文の紙面は、行末で単語を途中で切ってハイフンを入れます。
コピーすると inter- と national が別々の行として残ります。
そのまま検索しても引っかかりません。
行末が - で終わり、次の行が小文字で始まっていたら、この崩れ方です。
直すときはハイフンを消して2行をつなげます。
逆に 10- と 20 のような範囲の表記は、ハイフンを残したままつなぐのが正解です。
症状4: 濁点・半濁点が1文字ずれて見える
「がっこう」が「か゛っこう」のように見えたら、この症状です。 濁点が独立した1文字として置かれていて、前の文字と合わさっていません。
見た目の差がごく小さいので、気づかないまま資料に貼ってしまいがちです。 困るのは検索で、「学校」ならぬ「か゛っこう」は「がっこう」で検索しても一致しません。
文字数を数える場面でも、1文字ぶん多く数えられます。 濁点をまとめ直せば元の1文字に戻るので、貼り付けたあとに一度通しておくと安心です。
症状5: 段組みの左右が混ざる
2段組みの資料をまとめてコピーすると、左の段と右の段の文が交互に並ぶことがあります。 読む順番の情報がPDFに入っていないと、置かれた座標の順に取り出されるためです。
これは並べ替えでは戻せません。 文の順番そのものが失われているので、段ごとに範囲を選んでコピーし直すのが確実です。
見出しやページ番号が本文の途中に紛れ込むのも同じ理由です。 ページをまたぐときは、1ページずつ選んでコピーすると混線が減ります。
症状6: 記号の羅列になる、そもそもコピーできない
見慣れない漢字が並ぶなら、改行の問題ではありません。 文字コードの取り違えなので、文字化け修復ツールで読み直せることがあります。
一方で ? □ � が並んでいる場合は、貼り付けからは戻せません。
これらは「読めなかった」印に置き換わった記号で、元の文字はコピーの時点で失われています。
この場合は、貼り付けたテキストではなく元のファイルを読み込ませるか、発行元に元データを依頼してください。 PDFに埋め込まれたフォントの情報が欠けているときも同じで、どのツールを通しても戻りません。
文字を選択できない、選択しても空になる場合は、紙をスキャンしただけの画像PDFです。 文字として取り出す仕組みが入っていないので、発行元に文字入りのPDFを依頼するのが早道です。
直る崩れと、元のPDFが要る崩れ
線引きははっきりしています。 「文字は全部そろっているが並びが乱れている」なら直り、「文字そのものが欠けている・順番が失われている」なら直りません。
改行・スペース・ハイフン・濁点は前者です。 文字は残っていて配置だけが崩れているので、機械的に組み直せます。
段組みの混線と、? □ に潰れた文字は後者です。
ここで無理に整形しても、それらしい別の文章ができるだけなので、コピーの取り方から見直してください。
文字コードの取り違えだけは例外で、文字は全部そろっているので読み直せば戻ります。 症状6でこの2つを見分けてから、どちらの手当てをするか決めてください。
貼る前にやると手戻りが減る2つの習慣
1. まずメモ帳のような素のエディタに貼る。 文字の装飾が落ちて、崩れ方だけが見えるようになります。ここで症状を見分けてから、整形して最終的な文書へ移します。
2. 短い範囲で試してから全体をコピーする。 数行だけ貼って崩れ方を確かめれば、10ページ分を貼り直す手戻りを避けられます。段組みの混線は、この段階でいちばん見つけやすい症状です。
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