800字は原稿用紙で何枚になるのか
「800字以内」と言われたとき、原稿用紙では何マス使うのかを数え直す記事です。文字数とマス数がずれる3つの原因と、提出前に食い違いを確かめる順番をまとめました。
公開読了目安 約3分
この記事の要点
- 「字数」と「マス数」は別のものを数えている
- 段落の字下げはマスを使うが文字数には入らない
- 行頭に来た句読点はマスを使わないことがある
- 枚数は用紙で決まり、1行の字数を変えるとマス数も動く
- 提出前は指示が字数かマス数かを先に確かめる
目次
「800字以内」と書かれた課題を、原稿用紙で出すよう言われることがあります。ここで多くの人がつまずくのは、800 という数が何を数えた数なのかがはっきりしないところです。
パソコンの文字数カウントで 800 に届いたのに、原稿用紙に写したら 2 枚に収まらない。逆に、マス目を数えたら 800 を超えているのに、文字数では足りていない。どちらもよく起きます。
「字数」と「マス数」は別のものを数えている
文字数は、書いた文字そのものの数です。ワープロの表示も、文字数カウンターのような道具も、これを数えています。
原稿用紙で数えるのはマスの数です。1 マスに 1 文字を入れる決まりなので、ふつうは一致しそうに見えます。
ところが原稿用紙には、文字ではないのにマスを使うものと、文字なのにマスを使わないものがあります。この 2 つがあるかぎり、2 つの数は同じになりません。
ずれの原因は 3 つある
1. 段落の先頭の 1 マス
段落のはじめは 1 マス下げて書きます。この空きマスは文字ではありませんが、マスとしては消費されます。
段落が 5 つある文章なら、それだけで 5 マス増えます。改行を多く入れる書き方ほど、この差は大きくなります。
2. 行の頭に来た句読点
原稿用紙では、行のはじめに「、」や「。」を置きません。行末まで文字が埋まった次が句読点になると、その句読点は行末のマスへ一緒に入れるか、欄外に書きます。
このとき句読点は文字として存在しているのに、マスは増えません。長い文章ほど、この形が何度も出てきます。
3. 行の終わりの空きマス
段落が終わると、その行の残りは空いたままになります。空いたマスは使っていませんが、紙の上では確かに場所を取っています。
「あと何マス書けるか」を考えるときは、この空きも合わせて見る必要があります。
実際に数えるとどうなるか
3 段落・106 文字の短い文章を、400字詰め(20字×20行)に流し込んだ例です。

文字数は 106 ですが、使ったマスは 108 でした。段落が 3 つあるので字下げで 3 マス増え、行頭に来た句読点が 1 つあるので 1 マス減っています。
106 + 3 − 1 で 108 という足し算です。縦書き変換・原稿用紙メーカーは、この内訳を毎回そのまま画面に出します。
枚数は用紙で決まり、マス数は文章で決まる
同じ文章を 200字詰め(20字×10行)に変えても、使ったマスは 108 のままです。変わるのは空きマスのほうで、292 から 92 になります。

つまり「何枚になるか」は用紙の大きさが決め、「何マス使うか」はほぼ文章が決めます。枚数だけを見て文章の量を判断すると、用紙を変えたときに話が合わなくなります。
ただし1 行の字数を変えると、マス数まで変わることがあります。行の切れ目が動くと、行頭に来る句読点の数も変わるからです。
上の例で 108 のまま動かなかったのは、400字詰めと 200字詰めがどちらも 1 行 20 字だからです。25 字の用紙に変えると、ぶら下がっていた句読点が自分のマスを持つこともあります。
提出前に確かめる順番
まず、課題の指示が字数とマス数のどちらを指しているのかを見ます。ここが決まらないと、あとの数え方も決まりません。
はっきり書かれていないときは、出す相手に聞くのがいちばん確実です。学校や公募では、募集要項に数え方が添えられていることもあります。
次に、指示に合うほうの数を出します。字数なら文字数カウンター、マス数なら原稿用紙に流し込んで使ったマスを見ます。
最後に、字下げの数だけ差が出ることを頭に入れておきます。段落を 1 つ増やすたびに、マスは 1 つ増えると考えれば見当が付きます。
手書きで清書する前にひと手間
原稿用紙は書き直しがききません。行の頭に句読点が来るたびに書き方が変わるので、途中で気づくと後ろが全部ずれます。
下書きを先に流し込んでおくと、句読点が行頭に来る場所を紙に写す前に見つけられます。どの行の最後で処理が起きたかまで分かれば、そのマスだけ注意すれば済みます。
関連ツール
- 縦書き変換・原稿用紙メーカー — 文章をマス目に流し込んで枚数とマス数を見る
- 文字数カウンター — 文字そのものの数を数える
- 改行整形ツール — コピーで崩れた改行を直してから流し込む
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