ローマ字変換ツール|令和7年内閣告示のつづり方でかなを直す
ひらがな・カタカナを令和7年内閣告示第4号「ローマ字のつづり方」でローマ字にする無料オンラインツール。長音は母音字を並べる書き方と符号を付ける書き方を同時に出し、かなだけでは決まらない箇所は1つずつ選べます。
ローマ字にしたい かな を貼り付けてください
令和7年内閣告示第4号のつづり方で、母音字を並べる書き方と符号を付ける書き方を同時に出します
このツールについて
使い方・特徴・補足情報
ローマ字変換とは
ローマ字変換は、貼り付けたひらがな・カタカナをローマ字に直す道具です。よりどころは令和7年12月22日の内閣告示第4号「ローマ字のつづり方」です。
この告示で昭和29年の告示は廃止されました。本表では「し」が shi、「つ」が tsu、「ふ」が fu になりました。
長音の書き方は2通り認められています。符号を付ける tōkyō と、母音字を並べる toukyou を、同じ画面に並べて出します。
母音が並んでいても長音とは限りません。「思う」は omou なので、どこを長音として読むかは1か所ずつ選ぶ形にしました。
変換しなかった漢字や外来語の音は、種別ごとに数えて出します。黙って素通りさせません。
こんな人におすすめ
ローマ字表記を確かめる人
楽になること
かなのローマ字化
避けたい手間
長音や「ん」の書き方の迷い
解決できる困りごと
- 変換サイトごとに「し」が si と shi で割れていて、いまの決まりがどちらなのかを調べ直す手間がなくなる
- 「とうきょう」を toukyou と書くか tōkyō と書くかで毎回迷い、資料の中で人によって表記がばらつく状態を減らせる
- 母音の並びを機械が勝手に長音と決めてしまい、「思う」が omō になっていたことに後から気づく書き間違いを防げる
- 「ん」のうしろに母音が来る語で切れ目の記号を入れ忘れ、tani と tan'i が読み分けられなくなる取り違えを避けられる
- 変換されずに残った漢字や外来語の音を、出力と入力を1文字ずつ突き合わせて探す確認作業がなくなる
使い方
- ローマ字にしたいひらがな・カタカナを貼り付けます。漢字は読みが決まらないので、読み仮名に直してから貼ってください。
- 「母音字を並べて書く場合」と「符号を付けて表す場合」の2通りが同時に出ます。
- 「かなだけでは決まらない箇所」の表で、長音として読む位置と、助詞の「は」「へ」を1つずつ選びます。
- 人名や地名なら、大文字の付け方を「語頭」に切り替えます。
- コピーボタンで、使いたいほうの書き方を取り込みます。
使用例
駅名の読みをローマ字にする
撥音の「ん」は本表では常に n です。よく見かける Shimbashi との違いに注目してください。
入力
しんばし
出力
shinbashi
長音を2通りで見比べる
同じ入力から、母音字を並べた書き方と符号を付けた書き方が同時に出ます。どちらも告示が認めている書き方です。
入力
とうきょう
出力
母音字を並べて書く場合: toukyou
符号を付けて表す場合 : tōkyō
長音でない母音の並びを外す
「思う」の「もう」は長音ではありません。候補のチェックを外すと、切れ目の記号が入って読み分けられます。
入力
おもう
出力
既定(長音として扱う) : omou / omō
長音として扱わないとき : omo'u / omo'u
昭和29年の告示との違いを見る
入力に現れた仮名のうち、書き方が変わったものだけが対照表として出ます。旧告示の第1表は訓令式でした。
入力
しんぶん
出力
本表 shinbun
シ: 本表 shi / 昭和29年 第1表 si / 同 第2表 shi
活用シーン
名刺やプロフィールの氏名表記を決める
姓名のローマ字は、書き方が割れると名刺と署名で食い違います。告示のつづりを基準にしてから、慣行に合わせるか決められます。
学校の課題でローマ字の書き方を確かめる
国の定めるつづり方は2025年12月の告示で変わりました。手元の教材のつづりと画面の結果を並べて、どこが違うか確かめられます。
社内資料の地名表記をそろえる
支店名や地名のローマ字は、担当者ごとに長音の扱いが揺れがちです。同じ入力から2通りを出して、どちらで統一するか決められます。
ファイル名やURLに使う綴りを決める
符号付きの文字は環境によって扱いが変わります。母音字を並べた書き方なら符号は入りませんが、切れ目の「'」が残る語もあるので貼る前に確かめてください。
日本語を学ぶ人に読み方を伝える
かなが読めない相手には、ローマ字のほうが伝わります。切れ目の記号が入るので、tan'i のような語も読み違えられません。
作品やイベントの英字タイトルを作る
同人誌やイベントの表題をローマ字にする場面があります。語頭を大文字にする設定で、そのまま見出しに使える形になります。
技術的な解説
補足: 仕組み
入力はまず normalize('NFC') で濁点をまとめ、半角カナを全角に寄せてからカタカナへそろえます。告示の本表がカタカナで書かれているためです。
つづりを引くときは、拗音の2文字を先に見てから1文字を見ます。「ファ」のように本表に無い組み合わせは、1文字目だけを引かずに塊のまま残します。
長音の候補は、母音字の並びが (a,a) (i,i) (u,u) (e,e) (e,i) (o,o) (o,u) のときだけ作ります。「あおい」の (a,o) は候補にしません。
もっと詳しく
昭和29年の告示から変わったところ
2025年12月22日の内閣告示第4号で、1954年(昭和29年)の内閣告示第1号は廃止されました。旧告示は訓令式を第1表、ヘボン式などを第2表とする二段構えでした。
新しい告示に第1表・第2表の区別はありません。本表が1つあるだけで、「し」は shi、「つ」は tsu です。
告示には(付)対照表が添えられていて、本表と旧告示のつづりを並べています。本ツールは、入力に現れた仮名のうち書き方が変わった行だけを出します。
母音が並んでも長音とは限らない理由
告示の添え書きは「長音で発音される語は」と条件を付けています。つまり母音字が並んでいれば長音、ではありません。
「思う」の「もう」は長音ではないので omou と書きます。omō は誤りです。
かなの並びだけからは、長音かどうかが決まりません。読み手が語を知っていて初めて分かります。
そこで本ツールは候補を並べて、1か所ずつ選んでもらう形にしました。外した箇所には切れ目の記号が入り、小唄が ko'uta になります。
パスポートなどの慣行表記との違い
告示の添え書き8は、各分野で使われてきた表記を7語挙げます。judo・Tokyo・Ohtawara・Shimbashi・ramma・tempura・matcha です。
告示のつづりなら jūdō・Tōkyō・Ōtawara・Shinbashi・ranma・tenpura・maccha です。告示はこれらを直ちに変えるようには求めていません。
本ツールが出すのは告示のつづりです。綴りが決まっている場面では、そちらを使ってください。
よくある質問
符号と母音字のどちらで書けばいいですか
文化庁のQ&Aでは、符号を用いるのが一般的としています。母音字を並べる書き方を選んでもかまいません。
ただしイ列長音と、エ列長音のうち「い」を添えるものは母音字を並べるほうが一般的です。1つの文書の中ではどちらかにそろえてください。
訓令式やヘボン式を選べますか
方式の切り替えは持っていません。2025年12月の改定で昭和29年告示が廃止され、第1表(訓令式)と第2表という枠組みが無くなったためです。
旧告示のつづりは対照表として画面に出します。入力に現れた仮名のうち、書き方が変わった行だけが並びます。
漢字をローマ字にできますか
漢字の読みは推定しません。同じ字でも読みが複数あり、前後の語によって変わるためです。
読み仮名に直してから貼り付けてください。漢字が残っていたら、何文字あったかを画面で知らせます。
ローマ字からひらがなに戻せますか
逆方向の変換は用意していません。本表では「ぢ」が ji、「づ」が zu、「を」が o になるためです。
それぞれ「じ」「ず」「お」と同じつづりです。ローマ字だけからは、どちらの仮名だったかが決まりません。
パスポートの氏名表記に使えますか
旅券の申請には、その窓口が定める書き方があります。本ツールが出すのは告示のつづりなので、そのまま提出用には使わないでください。
告示の書き方と慣行の書き方の違いは、解説の「パスポートなどの慣行表記との違い」にまとめました。
「ー」で伸ばすカタカナ語はどうなりますか
長音符は直前の母音を伸ばすものとして扱います。コーヒーは koohii と kōhī になります。
ただし外来語にのみ用いられる音は告示の対象外です。ファやヴァのような組み合わせは変換せず、そのまま残して画面で知らせます。
参考・出典
- ローマ字のつづり方(令和7年12月22日内閣告示第4号) — 文化庁 (2026-09-01 閲覧)
- 内閣告示・内閣訓令 ローマ字のつづり方(告示本文の掲載ページ) — 文化庁 (2026-09-01 閲覧)
- 「ローマ字のつづり方」(令和7年内閣告示第4号)に関するQ&A — 文化庁国語課 (2026-09-01 閲覧)
本ツールの計算式・判定基準は上記の公的機関・公式情報源を参考にしています。最新の情報は各リンク先をご確認ください。
関連記事
このツールの使い方や活用例をブログでも紹介しています。
関連ツール
同じカテゴリの他のツールも合わせてどうぞ。