スクショの名前やメールを隠す範囲と黒塗りで送る前の落とし穴
LINEやメールのスクショで名前を隠すなら、ぼかしではなく黒塗りで、行ごと覆ってから新しい画像として書き出します。名前以外に写りやすい場所、塗る範囲の決め方、トリミングで切った部分が残った不具合の例まで、送る前の確認をまとめました。
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この記事の要点
- スクショの文字は、ぼかしやモザイクより黒塗りで隠す
- 名前は画面の上だけでなく、アイコン・返信の引用・通知にも出る
- 塗る幅は名前の長さに合わせず、どれも同じ幅でそろえる
- トリミングで切った部分がファイルに残る不具合が過去にあった
- 送るのは、塗ったあとで新しく書き出した画像にする
目次
スクショで名前やメールアドレスを隠すなら、ぼかしやモザイクではなく黒塗りを使います。 文字の行ごと余白をつけて覆い、塗り終えた画像を新しい画像として書き出してから送るのが基本です。
スクショは写真と違い、隠したい情報が文字で、しかも画面のあちこちに散らばっています。 画面上部の名前だけ塗って安心していると、アイコンや返信の引用から相手が分かってしまいます。
この記事では、スクショで隠す場所の洗い出し方、塗る範囲の決め方、送る前に確かめる点をまとめます。 写真に写り込む個人情報の全体はSNS投稿前に写真で隠すべき個人情報とプライバシー対策で扱っています。
名前は画面の上だけに出るとは限らない
トーク画面やメール画面のスクショには、同じ人の情報が何か所にも出ます。 塗る前に、画面を上から順に見て次の場所を数えます。
- 画面上部のトーク名・件名の横: 相手の名前やグループ名
- 吹き出しの横: グループのトークでは、発言ごとに名前とアイコンが付く
- アイコンの写真: 本人や家族の顔、子どもの写真のことが多い
- 返信・引用の枠: 返信元の発言と、その人の名前が小さく入る
- 通知のバナー: 撮った瞬間に上から出た、別の人のメッセージ
- メールの差出人・宛先・CC: 名前とアドレスの両方。署名の電話番号や住所も
- 予約番号・会員番号・QRコード・招待リンク: 人に見せると使えてしまう情報
とくに見落としやすいのは、返信の引用と通知のバナーです。 どちらも文字が小さく、本文を読むときには目に入りにくい場所にあります。
文字を隠すなら黒塗りを選ぶ
スクショの文字は、同じ字体・同じ大きさで、まっすぐ並んでいます。 この「そろっている」ことが、モザイクやぼかしの弱点になります。
候補の文字を同じ字体で並べ、同じ加工をかけて見比べれば、元の文字を絞り込めるからです。 名前や番号のように候補が限られる情報ほど、絞り込みは速く進みます。
黒塗りなら、塗った場所は黒で塗りつぶされ、元の文字の形は残りません。 加工の仕組みと、どこまで読まれうるかはぼかしとモザイクの仕組みと復元耐性|文字が読まれる条件で詳しく扱っています。
塗る範囲は行ごと、幅はそろえる
黒塗りは、塗った範囲の外に文字の端が残ると意味がありません。 文字の上下と左右に少し余白をとり、行の高さいっぱいを覆います。
もう 1 つの手がかりが、塗った部分の長さです。 名前の長さに合わせてぴったり塗ると、「3 文字の名前」「6 文字の名前」が見た目で分かります。
同じ画面に何人も出てくるなら、塗る幅をすべて同じにそろえます。 伏せ方から情報が漏れる型は伏せ字にしても情報が残る3つの型と防ぎ方にまとめました。
同じ人の名前が 2 か所に出ていたら、2 か所とも塗ります。 1 か所でも残ると、ほかを塗った手間がすべてむだになります。
トリミングで切った部分が残った例がある
いらない部分をトリミングで切り落とすのは、塗るより手軽です。 ただ、トリミングした画像に、切ったはずの部分のデータが残った不具合が過去に公表されています。 代表的な 2 つを挙げます。
- Google Pixel のマークアップ(CVE-2023-21036): 2023 年 3 月の Pixel のアップデートで修正された。編集した画像を書き出すときに、ファイルが切り詰められないことがある不具合
- Windows の切り取りツール(CVE-2023-28303): Windows 11 の Snipping Tool と Windows 10 の Snip & Sketch が対象。トリミングして同じ場所に上書き保存すると、元の画像の一部が見えない形でファイルに残り、特殊なツールで戻される可能性があった
Microsoft の説明では、トリミングした画像をコピーしてメールなどに貼った場合は影響を受けません。 問題になったのは、上書き保存したファイルそのものを渡した場合です。
どちらも修正済みですが、アプリを更新しても、更新前に上書き保存したファイルが書き直されるわけではありません。 古いスクショを送るときは、開き直して新しい画像として書き出したものを使うと確実です。
スマホの標準アプリで塗るときは
スマホの写真アプリにも、指でなぞって塗るペンがあります。 このとき、半透明の道具で塗らないことが大切です。
蛍光ペンのような道具は、下の文字が透けるように作られています。 画面では読めなくても、明るさを変えると文字が浮かぶことがあります。
標準アプリの道具の違いと、送り方で元の写真まで届く例はiPhone・Androidで写真をぼかす方法で扱っています。
送る前に確かめる 4 つのこと
最後に、書き出した画像を送る直前に次の 4 つを見ます。
- 書き出した画像を開き直し、拡大して塗り残しがないか
- 名前・アイコン・引用・通知の場所を、上から順にもう 1 度数えたか
- 送る先の人に見せてよい情報だけが残っているか
- 塗る前のスクショを、共有アルバムや共有フォルダに入れていないか
塗りと書き出しは顔・ナンバーぼかしツールの黒塗りで済ませられます。 画像はブラウザの中で処理され、塗った結果は新しい画像として書き出されます。
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参考・出典
- Pixel Update Bulletin—March 2023(CVE-2023-21036・Markup) — Google(Android Open Source Project) (2026-10-07 閲覧)
- CVE-2023-28303 Windows Snipping Tool の情報漏えいの脆弱性 — Microsoft Security Response Center (2026-10-07 閲覧)
本記事は上記の公的機関・公式情報源を参考にしています。最新の情報は各リンク先をご確認ください。
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