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書類の写真に入った影を消す方法|撮り直さずに白く戻す

書類の写真に落ちた手や体の影は、明るさやコントラストを上げても消えません。場所ごとの紙の明るさで割ると消える理由と手順、消えないもの・消えすぎるものの見分け方を、実際の数字で説明します。

公開読了目安 約3分

この記事の要点

  • 影は、全体の明るさを上げても消えない
  • 影の側を白くする強さで上げると、日なた側の文字が薄くなる
  • 場所ごとの紙の明るさで割ると、影も日なたも同じ白にそろう
  • くっきりした影の境目や、紙の半分より暗い影は残りやすい
  • 赤い印を残したいなら、白黒ではなく紙を白くする仕上げを選ぶ
目次

書類の写真に落ちた影は、明るさやコントラストを上げても消えません。 消すには、写真の場所ごとに紙の明るさを見積もり、その明るさで割ります。

この方法なら、影の中も日なたも同じ白にそろい、文字の濃さも保てます。 ここでは、明るさの調整では消えない理由と、影を消す手順、消し切れない場合を説明します。

明るさを上げても影が消えない理由

影のある写真では、場所によって紙の明るさが違います。 明るさの調整は、写真全体に同じだけ効くので、この違いが残ります。

具体的な数で見てみます。 影で紙が半分の明るさになった写真を考えます。

  • 日なたの紙は240、文字は40
  • 影の中の紙は120、文字は20

(0が黒、255が白の明るさです。)

影の中の紙を白(255)にするには、全体を約2.1倍に明るくする必要があります。 すると日なたの文字は40から85になり、薄い灰色に変わります。

逆に、日なたの文字が薄くならない強さで止めると、影の中の紙は灰色のまま残ります。 どちらかを選ぶしかないのが、全体の明るさの調整です。

影を消す方法:場所ごとの紙の明るさで割る

影を消すには、写真の場所ごとに「ここの紙の明るさ」を見積もります。 文字より紙のほうが明るいので、近くでいちばん明るい色を紙の明るさとみなします。

あとは、各点の色をその場所の紙の明るさで割ります。 影の中では120で割り、日なたでは240で割るので、どちらの紙も同じ白になります。

上の例で試すと、日なたの文字も影の中の文字も、明るさ46にそろいました。 文字の濃さを保ったまま、影だけが消えます。

影の落ちた書類の写真を、色を変えずに長方形に直した画像。左下が灰色に暗くなっている

同じ写真を「紙を白く」で直した画像。左下の暗さが消えて紙の地が白くそろい、文字と赤い丸い印はそのまま残っている

撮った写真の影を消す手順

斜めに撮った書類なら、形を直すのと一緒に影も消せます。 書類写真の台形補正で、次の順に進めます。

  1. 写真を入れ、紙の四隅に印を合わせる
  2. 「仕上げ」で「紙を白く(影を消す)」を選ぶ
  3. 影のあったあたりの文字が、薄くなっていないか確かめる
  4. 薄い網掛けや色の付いた欄が、白く飛んでいないか確かめる
  5. 問題がなければ保存する

真正面から撮った写真でも、四隅を紙の角に合わせれば同じように使えます。 画面の操作の詳しい流れは、斜めに撮った書類写真をまっすぐ直す手順にまとめています。

消し切れないもの・消えすぎるもの

場所ごとに割る方法にも、苦手な写真があります。 保存する前に、次の点を見てください。

くっきりした影の境目

この方法は、紙の明るさをある程度の範囲でならして見積もります。 そのため、影の境目がくっきりしていると、影の側に灰色の帯が残ります。

幅800画素の紙で試すと、影の側に約53画素の帯が残りました。 手の影のようにぼんやりした影なら、帯はほとんど目立ちません。

紙の半分より暗い影

大きな黒い塗りを白く飛ばさないよう、紙の明るさの見積もりには下限を付けています。 下限は紙の明るさの半分なので、それより暗い影は消し切れずに少し灰色が残ります。

薄い網掛けや色の付いた欄

紙より少し暗いだけの大きな塗りは、影と見分けがつきません。 表の見出しの薄い網掛けなどは、白に近づいて見えにくくなります。

網掛けが大事な書類は、「そのまま」で保存するほうが安全です。

白黒にした書類の印や写真

白黒は、紙を白くしたあとで、どの点も白か黒に分けます。 赤い印や写真の濃淡も、白か黒のどちらかになります。

印の色を残したいときは、白黒ではなく「紙を白く」を選んでください。

影を作らない撮り方

いちばん確実なのは、撮る段階で影を作らないことです。 照明を背にせず、窓や照明が横に来る位置で撮るのが基本です。

撮り方の手順は、紙の書類をスマホで撮ってPDFで提出するコツで詳しく説明しています。 撮り直せないときに、この記事の方法で影を消してください。

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