書類の写真に入った影を消す方法|撮り直さずに白く戻す
書類の写真に落ちた手や体の影は、明るさやコントラストを上げても消えません。場所ごとの紙の明るさで割ると消える理由と手順、消えないもの・消えすぎるものの見分け方を、実際の数字で説明します。
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この記事の要点
- 影は、全体の明るさを上げても消えない
- 影の側を白くする強さで上げると、日なた側の文字が薄くなる
- 場所ごとの紙の明るさで割ると、影も日なたも同じ白にそろう
- くっきりした影の境目や、紙の半分より暗い影は残りやすい
- 赤い印を残したいなら、白黒ではなく紙を白くする仕上げを選ぶ
目次
書類の写真に落ちた影は、明るさやコントラストを上げても消えません。 消すには、写真の場所ごとに紙の明るさを見積もり、その明るさで割ります。
この方法なら、影の中も日なたも同じ白にそろい、文字の濃さも保てます。 ここでは、明るさの調整では消えない理由と、影を消す手順、消し切れない場合を説明します。
明るさを上げても影が消えない理由
影のある写真では、場所によって紙の明るさが違います。 明るさの調整は、写真全体に同じだけ効くので、この違いが残ります。
具体的な数で見てみます。 影で紙が半分の明るさになった写真を考えます。
- 日なたの紙は240、文字は40
- 影の中の紙は120、文字は20
(0が黒、255が白の明るさです。)
影の中の紙を白(255)にするには、全体を約2.1倍に明るくする必要があります。 すると日なたの文字は40から85になり、薄い灰色に変わります。
逆に、日なたの文字が薄くならない強さで止めると、影の中の紙は灰色のまま残ります。 どちらかを選ぶしかないのが、全体の明るさの調整です。
影を消す方法:場所ごとの紙の明るさで割る
影を消すには、写真の場所ごとに「ここの紙の明るさ」を見積もります。 文字より紙のほうが明るいので、近くでいちばん明るい色を紙の明るさとみなします。
あとは、各点の色をその場所の紙の明るさで割ります。 影の中では120で割り、日なたでは240で割るので、どちらの紙も同じ白になります。
上の例で試すと、日なたの文字も影の中の文字も、明るさ46にそろいました。 文字の濃さを保ったまま、影だけが消えます。


撮った写真の影を消す手順
斜めに撮った書類なら、形を直すのと一緒に影も消せます。 書類写真の台形補正で、次の順に進めます。
- 写真を入れ、紙の四隅に印を合わせる
- 「仕上げ」で「紙を白く(影を消す)」を選ぶ
- 影のあったあたりの文字が、薄くなっていないか確かめる
- 薄い網掛けや色の付いた欄が、白く飛んでいないか確かめる
- 問題がなければ保存する
真正面から撮った写真でも、四隅を紙の角に合わせれば同じように使えます。 画面の操作の詳しい流れは、斜めに撮った書類写真をまっすぐ直す手順にまとめています。
消し切れないもの・消えすぎるもの
場所ごとに割る方法にも、苦手な写真があります。 保存する前に、次の点を見てください。
くっきりした影の境目
この方法は、紙の明るさをある程度の範囲でならして見積もります。 そのため、影の境目がくっきりしていると、影の側に灰色の帯が残ります。
幅800画素の紙で試すと、影の側に約53画素の帯が残りました。 手の影のようにぼんやりした影なら、帯はほとんど目立ちません。
紙の半分より暗い影
大きな黒い塗りを白く飛ばさないよう、紙の明るさの見積もりには下限を付けています。 下限は紙の明るさの半分なので、それより暗い影は消し切れずに少し灰色が残ります。
薄い網掛けや色の付いた欄
紙より少し暗いだけの大きな塗りは、影と見分けがつきません。 表の見出しの薄い網掛けなどは、白に近づいて見えにくくなります。
網掛けが大事な書類は、「そのまま」で保存するほうが安全です。
白黒にした書類の印や写真
白黒は、紙を白くしたあとで、どの点も白か黒に分けます。 赤い印や写真の濃淡も、白か黒のどちらかになります。
印の色を残したいときは、白黒ではなく「紙を白く」を選んでください。
影を作らない撮り方
いちばん確実なのは、撮る段階で影を作らないことです。 照明を背にせず、窓や照明が横に来る位置で撮るのが基本です。
撮り方の手順は、紙の書類をスマホで撮ってPDFで提出するコツで詳しく説明しています。 撮り直せないときに、この記事の方法で影を消してください。
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